Lv84 太古の昔

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【メルカ国王】ベルニカ

(ベルニカは幼子を見るような目つきで笑う)

メルカは中立国だからチャイルドの宝玉狩りを容認している。
それはわかります。
でも、他の領土の領主がやって来て、民が命を落としたんですよ!
なのに、何の制裁も加えないつもりですか?そんなのおかしいです!

ふぅん…つまり君は、俺が自分の国の民を保護するっていう、国王としての最低限の義務すら果たしてない…そう言いたいんだな?

はい。一国の国王なら、国民を守るのが当然じゃないんですか?

太古の昔Ⅰ

他の領地の攻撃により市民が命を落としたというのに、ただ見ているだけのベルニカの行動が理解できない。
ベルニカと話してみよう。

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【メルカ国王】ベルニカ

あ~…ちょっと前にも似たような話をしたような……
まぁ、その時と答えは同じだよ。

はい。
よくわかりました。
ここではチャイルドこそがルールですからね。
それが嫌ならチャイルドに立ち向かえるだけの力と権力を身につけなきゃいけない…弱いのが悪い。
…そういうことですよね?

フッ…やっとわかってきたみたいだね。

…まぁ、そう力むなよ。
口ではそう言ってるが、顔には全く逆のことが書いてある。

…そうだ。
1つ君に話してやろう。

太古の昔……暗い闇の中に存在していたのは、確固たる「権力」への意志だったと思うんだ。
そして、神は「権力」を創造するために「世界」を創った。
…権力は1ヵ所にじっとしているものじゃない。
より強い力に従って移りゆくものなんだ。

反女神派も、俺も、それを望んでる。

そこでだ。
俺たちは何をしなきゃならない…?
まずは休戦協定を結ぶことに集中すべきだ…俺はそう思う。

(雑談は終わりだとでも言うようにベルニカの表情が冷たくなる)

今、最も大きな不安要素は「いつ崩れるかわからない結界」…これだ。
結界がいつ崩れるか分からない以上、女神派は決して休戦協定を結ぼうとはしないだろう。

アルテイアへの扉が開いたことは単なる事実ではなく「象徴的な意味」も持ってるんだ。
アルテイアを守護していた力が何らかによって崩された…どういう意味だと思う?

「その力」はこれまで、アルテイア侵攻の最大の障壁だったんだ。
おそらく、かつてビヨンドドラゴンを敗北させた力と同じ源流を持つであろう…その力。

ビヨンドドラゴンがチャイルドに進化し、強いものだけを従えてカタストロフをこしらえたとはいえ、その力は依然として脅威だった。
…となるとやっぱり、女神派を休戦に導くにはこれしかないだろうな。

アルテイアの扉を閉じる。

それか…そうだなぁ。
閉じたのと同様の効果がある守護結界を作れば、あるいは…?
もしそうなれば、巫女はたぶん休戦するだろうな。
守護結界を破壊するための、より強い存在を育てるために…

アルテイアから来た君たちなら、守護の力が解けてしまった理由も知っているんだろう?
…ふぅん、それに君は、その守護の力を取り戻せると思っている。

(これまでアルテイアの扉を守ってきたもの……
たぶんそれはアルゼンタの力のことで、今はベルスカードが継承した守護の力のことを言ってるんだろうな…
でもベルニカさんにベルスカードのことを話してもいいのかな?)

(反女神派はベルニカさんを信じろって言ったけど、彼はイベールの家が襲われても何もしてくれなかったし…
それに、まるでチャイルドの味方みたいな言い方だった。
彼がベルスカードのことを知れば、女神派に伝えて邪魔してくるかもしれない…
モノリスの扉が開いた影響で、次元の隙間があちこちに現れてるし、大規模な軍隊は無理でも刺客くらいならアルテイアに送り込めるかもしれない…)

……守護の力を取り戻す方法ならルビナートが知っています。
でも、ルビナートはいなくなっちゃったし、今はまだ反女神派のこともわからないので…もう少し調べてみないと。
(嘘はつきたくないけど、もう少しイベールと話し合ってみたほうが良さそうだ)

ふぅん…そうか…?
(ベルニカは訝しげな表情だ)

わかった。
なら俺はひとまず、女神派内部に不安感を植え付けるとするか。

不完全な結界すら破れなかったんだ、今アルテイアに渡ったところで侵略できるのか?
ビヨンドの時のように時期尚早じゃないのか?
そう言って不安を掻き立てるんだ…ククッ……

(ベルニカが手を振っている。
イベールメルカ王国で会おうって言ってたっけ…アテリ大街道に行ってみよう)

太古の昔Ⅱ

ベルニカは力と権力がなければチャイルドに対抗できないという態度を崩さず、休戦協定を結ぶことに集中しろという。
イベールに会うためにアテリ大街道に行こう。

(イベールに、ベルスカードがアルテイアの守護者になるかもしれないことと、ベルニカを信じてもいいのかわからないことを話す)

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イベール

そうですか…。
DNクエストさんの仰ることはわかりました。
でもやっぱり、ベルニカ様がアルテイア侵攻を支援するなんてことは…ないと言っていいでしょう。

メルカ国王という面から見ればそうでしょう。
でももし、ベルニカさんが初めから女神派に通じていたり、自分だけの違う意図を持っていたとしたら…どうしますか?

ベルニカさんを信じたい気持ちはあります。
でも…でもあの人はイベールさんがこんな目に遭っても…何もしてくれませんでした。
それがこの世界のルールだから、力と権力がないことが罪なんだと…そう言いました。
そんな人を信じなきゃいけないんですか…?

……それでも…信じなくてはいけません。
…何事も…信じることから始まるのですよ。

イベールさん…!!

たとえ傷ついたとしても…
信じなければ何も変わらないのです…DNクエストさん。
きっとアルテイアから来たあなたなら、信じることの力をよくご存知でしょう…?

………はい…確かに、信じてくれる人がいたから…ここまで来れた…

反女神派としても、ベルスカードという方については初めて聞くお話です。
報告しておいたほうがいいでしょう。
それから…DNクエストさん、これまで以上に気をつけてくださいね。

……そういえばさっきから何だか不安そうです。…何かあったんですか?

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  • 最終更新:2017-06-26 21:11:12

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