Lv80 17番目の姫

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【商人】ファーラ

ホッホッホ。
今日も忙しいのぅ。
そうじゃDNクエスト、あたしの頼みを聞いてくれんかのぉ?

何でしょうか?
タダはお断りです!

「何でしょうか?」


【商人】ファーラ

ホッホッホ!礼儀正しい子だねぇ。
なーに、簡単な仕事じゃよ。
じゃが…誰かにとっては一生の願い事にもなるのじゃぞ。

はぁ…(また難しいことを言ってる…)

「タダはお断りです!」


【商人】ファーラ

ホッホッホ!成長が早いのぅ。
なーに、簡単な仕事じゃよ。
じゃが…誰かにとっては一生の願い事にもなるのじゃぞ。

はぁ…(また難しいことを言ってる…)



【商人】ファーラ

ホッホッホ!
お前さんが薄影の森をよく出入りしてることは知っておる。

そこでじゃ、途切れた記憶の通路に行って、ある本を持ってきてくれんかの。

本ですか?

そう、名前も内容もない本じゃ。
じゃが、その本の中に花のしおりが入っておる。

しおり?…まさか本を一冊ずつ確認するんじゃ…?

ホッホッホ!じゃから頼んでおるんじゃよ。
あたしのような年寄りは一冊確認するのがやっとでのぉ…
お前さんはまだ若い!本の10冊や100冊くらいは朝飯前じゃろう?

…簡単に言いますね。
年齢は関係ないような…
若いからと言って、何でもできるわけじゃ…

お前さんは経験もある…すぐ見つかるはずじゃ。
他の人に頼んでもいいのじゃが…商人の直感がお前さんが適任じゃと言っておる。
心配するな報酬はたっぷり用意しておるからのぅ。

…分かりました。

ホッホッホ、そう言ってくれると思うとったぞ。
中にワスレナグサのしおりが入っている本じゃ。
頼んだぞ。

ホッホッホ…
(ファーラは怪しげに笑う。途切れた記憶の通路に行って本を探そう)

17番目の姫Ⅰ


ファーラは途切れた記憶の通路にある本を探しているそうだ。
途切れた記憶の通路に行って、本棚があるところを探してみよう。


DNクエスト

(あの上に本がたくさん見える。どうしよう)
※会話が終わったら全パーティメンバーが移動されます。

登る。 → (移動しよう)
登らない。

※話かけると上か下へ移動できます。
ただし、作業が残っているパーティメンバーがいる場合、下へ移動できません。

17番目の姫Ⅱ


本がたくさんある。ここで探してみよう。

DNクエスト

(山ほどある本を見て目眩がしてきた…ん?地面に本が一冊落ちてる……!
ワスレナグサのしおりだ!やった!ついに見つけた!)

(本の内容は本当に何もない…だけど、表紙に何か書いてある)

(「あの日を忘れないように」と小さい文字で書いてある…他の文字は良く見えない。
ファーラのところに戻って本を渡そう)

17番目の姫Ⅲ


依頼された本を見つけた。ファーラに渡しに行こう。

【商人】ファーラ

ホッホッホ…。
持ってきてくれたのかい?大変だったじゃろう?

これくらい楽勝です!
…危うくポックリいきそうでした…

「これくらい楽勝です!」


【商人】ファーラ

ホッホッホ!強がりはよくないぞ。
頭がホコリだらけじゃ。
ホッホッホ!

(…うっ…恥ずかしい…)

「…危うくポックリいきそうでした…」


【商人】ファーラ

ホッホッホ!
冒険者も大変じゃの…じゃが、正直すぎるのも良くないぞ。
悪に利用されているとも限らんからのぉ…。
ホッホッホー!

(…心配はしてくれるのか…)



【商人】ファーラ

さて、こんな本…誰も興味を持たんじゃろうが…
(ファーラが粉塵をかけると、文字が現れた)

…!これは?!

ホッホッホ。
やはり魔法がかかっておるな…ちょっと時間がかかりそうじゃのう…
そうじゃな、それまであたしが話をしてやろう。

…話?

ホッホッホ、この本の話じゃよ。
この本には…エリザベス姫について書かれておるのじゃ。

エリザベス姫!?

生まれてすぐ母を亡くした姫にとって、王族という身分は呪いでしかなかった。
姫の母は王の愛人であり、王妃から嫌われておったのじゃから…

愛人…ですか?

身分は低かったが、その美しさゆえ王に愛されたのじゃ。
そして1人目の息子は産まれてすぐに亡くし、2番目にエリザベス姫を産んだのじゃが…
その時、母自身が息を引き取ってしまった…可哀想な子じゃよ…


ワスレナグサの姫というのは、その時代では低俗な呼び名じゃ。
普通、王族の姫ならば美しい宝石の名で呼ばれるからの。
ホッホッホ…

結局、姫は王宮から追い出され外の小屋で暮らすことになった。
そしてある日、さすらいのソーサレスと出会い、魔法を学び始めたのじゃ。

姫は賢く美しく成長した。
ところが当時、王族が魔法を学ぶのは、よしとされていなかった…。
ソーサレスだという理由で迫害もあったのじゃろう…
しかしある日、姫の素質が開花し運命は大きく変わるのじゃ。

ソーサレスたちは王族であるエリザベス姫の力になってくれたのじゃ。
勢力を手に入れたエリザベス姫は、王宮に戻れたのじゃが…
兄弟たちの妨害により、また追い出されてしまったのじゃ。

王がそれを知っておったかは分からんが、姫は小屋に戻り民のために自分の力と魔法を使い始めたのじゃ。
瞬く間に民の人気者となった。
しかし、それが気にくわなかった兄弟たちは、エリザベス姫を横暴な騎士に嫁入りさせたのじゃ。

誰もが姫は不幸になると思っておった…
じゃが、姫はとても幸せそうに暮らしていたのじゃ。
これにはみんなが驚き、魔法を教えたさすらいのソーサレスも驚いたそうじゃ。

ホッホッホ。
みんなが運の良い姫じゃと口を揃えて言っている中、今まで姫の努力を見てきたさすらいのソーサレスは、運じゃない…全て姫の努力の結果じゃと、みんなに知らせようとしたのじゃ。

さすらいのソーサレスは姫の許可を得て、これまでの話を書き始めた。
…じゃがある日、さすらいのソーサレスは国から追い出されることになる…
クレリックと恋に落ちてしまったのじゃ…

結局、さすらいのソーサレスは国から追放され。
二度とエリザベス姫に会うことができなくなったのじゃ。

その話を聞いた姫は激怒したのじゃが…時すでに遅く…どうしようもできなかった。
さすらいのソーサレスは遠くの地へ追放され、見つけ出すことができなかったのじゃから…
姫が国の外に出る事は大変難しいからのう…

エリザベス姫は、自分が育った小屋にワスレナグサを植え始めた。
ワスレナグサの姫と呼ばれていた事と関係あるかは、分からんがの…

時が経ち、小屋にはたくさんのワスレナグサが咲いた。
また、エリザベス姫が育った小屋ということで、とても有名な場所になっておったのじゃ。
おそらく、さすらいのソーサレスの耳にも届いたのじゃろう…

さすらいのソーサレスはエリザベス姫の記録を続けていたようなのじゃ。
セントヘイブン以外にも色んな場所にエリザベス姫の記録が残っておるからの。

エリザベス姫のことを記録したその本には、ワスレナグサのしおりが入れてあるのじゃ。
エリザベス姫もそれを知っていたかのように…
衣服には必ずワスレナグサの装飾がつけてあったそうじゃ。

そうやってお互いを想い続けていた二人じゃが、最後まで巡り合うことはできなかったのじゃ…
切ない話じゃの…

そんな事が…

それで、その本が途切れた記憶の通路にあるという話を聞いたものじゃから、ぜひ、読んで見たいと思っての。
ホッホッホ。

お花や宝石も美しいが、本当に美しいものは私たちの心にあるのじゃよ。
ホッホッホ!
(ファーラが嬉しそうに笑う)

関連クエスト




  • 最終更新:2015-01-28 21:06:35

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