Lv70 眠れない話Ⅱ
【冒険者ギルド長】グンター
リアンは今は孤独なる砂森にいると聞いたぞ。
リアンを捜して
【放浪エルフ】リアンを捜して孤独なる砂森に向かおう。
【放浪エルフ】リアン
……ここで古代人の資料を探すって必死だったのが昨日のことみたい…。フフッ…
(リアンが昔の思い出にふけっている)
リアンさん!
うわあ!!
(リアンが弓を投げ出す)
びっくりしたぁ!
もうちょっと打つところだったわよ!
(ん?デジャヴ?)
あぁ、そうだったわね。昔の話をしてあげるって約束だったわね。
アンタにも関係ない話じゃなさそうだしね。そう…ドラゴンレイドの時ね、ブラックドラゴンの血の汚染がひどかった時のことよ…
(あの時の話かな)
私はその時、古代人についてちょっと詳しいってことで、戦略担当を休任して研究チームのリーダーになったの。
部下と一緒に研究漬けの日々だったわ。
あまりに果てしない研究はすごく時間がかかったわ。
それに比べて研究のために与えられた時間はすごく短かった。
毎日毎日王都からの使いがやってきて、研究結果を出せってうるさかった。
まったく…催促するのは簡単よね?
やっと薬の基礎が出来上がったと思ったら、王都から最終通達がきて…私は未完成の薬を差し出すしかなかったわ。
しかも薬の効果も到底、安定しているとは言い難いものよ。
安定した薬ができたのは戦争が終わった後だったわ。フフッ
それでね、兵士たちが治療を受けたんだけど、みんなが思ってたより結果がよくなかったの。
私はその責任をとらなきゃならなかったってわけ。
戦争が予想以上に長引いてしまった責任、多額の研究費への責任、完全な薬を作れなかった責任。
結果がなかったわけではないのにですか? ←
それが全部リアンさんのせいなんですか?
そうねぇ。どんなに努力したとしても、彼らの望む結果を望む期間内に出してあげられなかったんだもの。
しょうがないわよね。
悔しい気持ちもあったけど…他の誰かのせいにするわけにもいかないしね。
リーダーは私だったんだもの。
あ… ←
でもそんなひどいです…
私は責任を問われ、投獄されたの。
そして、私の部下にすべての研究を渡した。
その部下が、最後まで私に申し訳ないと思っていたなんて意外だったわ。
私が去った後も、私を探したようだったし…。どこまでも人がいいんだから。
そうですか… ←
それは申し訳ないでしょうね
まぁエルフに手柄を取られるのが癪だったっていう噂もあるけどね。
でも、私が一番頭に来ているのは、研究の記録を人間たちがちゃんと残しておかなかったってことよ!
結局、イシルエリンの協力で薬を作ったんでしょ?もう!
あの時研究した資料はどこに行ったっていうのよ。
そういえば…そうですね。
何にしても昔のはなしよ。
私はその後故郷に戻ったけど、愛の逃避行ってやつをやらかして…その後はアンタも知ってる通りよ。フフッ…
(追放され、人間の世界をさまようエルフ…)
あ~あ。私も長く生き過ぎちゃったみたい。
実は私もあの時研究しながら、毒に汚染されちゃったの。
兵士たちやネルウィンよりはひどくなかったけど…。
寿命はそんなに残っていいないはずよ…。
ちょっと…!年齢のこと思い出させるなんてひどい人ね!
くやしいですね。
そんな…
何言ってるんですか。若いですよ。
「くやしいですね。」
まぁその当時はすごく悔しかったけど、もう気にしてないわ。
今、目の前の問題があまりに大きいからかもしれないけど。
(リアンが肩をすくめてみせる)
「そんな…」
なに?血気盛んにテレジアを探す若いエルフみたいだった?フフッ…
「何言ってるんですか。若いですよ。」
アハハ!アンタもなかなか言うようになったね。まぁ、美人ではあるけどね。
(機嫌がよさそうだ)
【放浪エルフ】リアン
この話の教訓はね、普段から善い行いをしよう、ってことよ。
私ってば若い頃からやんちゃしてたから、あんなことになった時も助けてもらえなかったのよね。
あのバカに口止めだったしちゃったし。あ~あ、運が悪いのかしら!
まぁまぁ~
(えー) ←
あ~すっかり忘れてたのに、色々思い出しちゃったわ。今夜は一杯飲まないとな!フフッ。
子供は今日の教訓を噛み締めて早く帰って寝なさいね!
子供じゃありません。
アンタと私の年齢比べてみる?年上が歳の差分を一発ずつよ!
すいません。ごめんなさい。
アハハハ!まじめに一生懸命生きなさいってことよ。
あとで弟子でもいじめてストレス発散しようかしら!
(リアンが顔では笑っているが、少し悲しそうに見えた)
関連クエスト
- 前 : Lv70 眠れない話Ⅰ
- 最終更新:2014-02-22 17:48:50