[ネスト]蜃気楼の迷宮
【語り部】ケーシー
あれっ、あれれっ?おかしいな…
どうしたんですか?
本が…本が変なんです!
いきなりお話が消えたり、新しいのが現れたり……というのは、いつものことなので気にしないのですが、今度の話は「この世界の話ではない」ようなんです!
え…まず普通は話が消えたりしませんよ?
え…と……こ、これはこの本の個性なんです!
…その本ちょっと見せてください(ちょっとだけ本を拝借する)
(本を持ったと同時にページがめくれ「この本をイリスに贈る」という文章が見えた)
…イリス?
ご主人様に触らないで!!
(ケーシーの華奢な腕からは想像もつかないほどの力で本を奪い返された)
ご主人様!?
あ………と、とにかくですね!別の世界のお話が現れたんです!
(本が主人で…ケーシーが召使い…?)
蜃気楼の迷宮Ⅰ
ケーシーの本に変わった話が現れたらしい。
話を聞いてみよう。
【語り部】ケーシー
ゴホンッ…お話のはじまりはこうです…
「蒼い砂が藍色の夜空を切り裂き、轟々とした砂塵が吹き付ける寂しい砂漠。
そこにいつの頃からか囁かれるようになった噂があった。
砂漠のどこかにおかしな怪物の棲む捨てられた迷宮があると…」
このお話、出だしからおかしいんですよね。
アルテイアには、蒼い砂の砂漠なんて無いですもんね?
「怪物の正体は、その昔伝説とまで謳われた建築家の名匠ダイダロスだった」…って続くんですけど、そんな名前聞いたことあります?
でもでも一番おかしいのは「彼は女神の創造した奇怪な世界に心を奪われ、メルカ王国の混乱期に乗じて、家族と共に蒼い砂漠に移り住んだ。それからは自らの求める「迷宮」を造り続ける日々を送った…」って部分です!
この女神って…女神アルテア様のことじゃない気がするんですよね。
それに、メルカ王国って一体どこでしょうか?ひょっとすると、遠い昔の国のことなんでしょうか?
さ、さぁ…?
とにかくですね。
このお話の主人公は、迷宮造りの虜になってしまったのです。
悪辣非道な女神が統べる世界だからこそ、神に匹敵するほどの建造物を残したいと思ったそうです。
いずれ神の手によって儚く消えゆく命ならば…そう考えて…
「しかし残虐な女神は、自らの元に這い上がろうとする小さな命に断罪の雷を落としました…」
女神アルテア様はそんなお方じゃありませんし…やっぱり別の世界の話ですよね?
…まぁ、それはさておきですね。
その後、ダイダロスはおかしくなってしまったんです。
ひどい…
ふぅ…この先は悲惨なお話が続くので、少し覚悟してくださいね…
(ケーシーの表情が曇る)
ダイダロスは自分の良心に背き、ただただ神の操り人形として生きることを余儀なくされました。
そして………ダイダロスの唯一の心のよりどころであった家族すらも消し去れと神は囁きました。
…ダイダロスはひたすら耐えていましたが、気を抜いた一瞬の隙をつかれダイダロスは…
………自ら家族を手にかけてしまったダイダロスは、心を病み壊れていきました。
そして自らを迷宮に閉じ込め、その中で生きていくことを決めたのです…
「それから…蒼い砂漠に棲む哀れな怪物は、命を断つこともできぬまま、迷宮の奥深くに1人で囚われているそうです。その苦痛を受けることが、愛する家族への贖罪につながると信じて…」……お話はこれでおしまいです。
…これはどこの世界のお話なんでしょうか?女神アルテア様じゃないことは確かですけど…
でも…もしこれが別の世界のお話だとしても…私はダイダロスさんを救ってあげたいです…
あの…時空の庭園にいるマドレーヌさんなら、このお話がどこの世界のものかをご存知かもしれません。
だから…お願いします。
その世界に行って、ダイダロスさんを安らかに眠らせてあげてほしいんです!
………いいよ。こういうのは慣れてるしね。
私は……この本を幸せなお話でいっぱいにしたいんです。
どうかお願いします。
蜃気楼の迷宮Ⅱ
ケーシーから「ダイダロスを安らかに眠らせてほしい」とお願いされた。
時空の庭園にいるマドレーヌなら知っていると言っていたが…?マドレーヌに話を聞いてみよう。
【闇の女神官】マドレーヌ
ようこそいらっしゃいました。
キャラクター職 のDNクエストさん。
(ケーシーの話をする)
DNクエストさんならすでにお察しかとは思いますが…おそらくミストランドの話でしょう。
ケーシーの本に現れる話はこの世界だけでなく、ここと何らかの関わりを持つ世界も含まれます。
そうなると、話に出てくるような残忍な神の支配する世界といえば…そう、ミストランドのことでしょう。
あなたがミストランドと行き来できるようになり、2つの世界に何らかのつながりが生じたようですね。
実はケーシーの話が現れた頃から、ここにも見知らぬネストへとつながるゲートが現れたのです。
ですが…ゲートに近づける人はいませんでした。
おそらく、今この世界でそのゲートをくぐれる方は、DNクエストさん。
あなただけでしょうね。
DNクエストさんがミストランドへ行った時期、このゲートが現れた時期、ケーシーの本に話が現れた時期…これらは全てがつながっています。
さぁ、DNクエストさん。
ゲートにお入りください。
…ケーシーの話から察するに、あの先にはダイダロスネストがあるはずです…。
ダイダロスの心を鎮めることができれば、次元の亀裂も安定するかもしれません。
それでは…どうか哀れな魂に安らぎの時を…
※ダイダロスネストは時空の庭園にあるゲートから入場でき、週3回までクリア可能です。
関連クエスト
- 関連 : Lv87 蜃気楼の思い出Ⅰ ※ダイダロスの昔話
- 最終更新:2015-10-23 22:23:17